どうも。わかです。
今回はネットビジネスで陥りがちな(というより人生全てで陥りがちな)、解決策を求める罠について、書いていきたいなと思っています。
もし、あなたが以下の特徴に当てはまるのであれば、この記事が大きな助けになるかもしれないので、ぜひ最後までご覧になってください。
- 上手くいかないと解決策を求めがち
- 解決策を求めてググりがち
- 解決策を求めて書籍・情報商材を買いがち
- 上記の結果、解決策っぽいものを見つけても実際未解決になりがち
どうでしょう?
以上のようなこと、当てはまりませんか?
実は上記は、多くの人に当てはまる「ネットビジネスの罠」だったりします。
この罠に引っかかっていると相当遠回りしてしまうのですが、そもそもこの罠は罠だと気付きにくい厄介なものだったりします。

僕も気付かず、大変時間を消耗してしまいました。
だからこそ、この記事では、
・なぜ解決策を求めてはいけないのか?
・なぜ罠に引っかかってしまうのか?
・罠に引っかからない人間になり、論理的に問題解決してしまう方法
これらについて語っていきたいと思います。
ではでは、いってみましょう!
解決策を求めてはいけないワケ
さて、まず最初に解説したいのは、上手くいっていない時に解決策を求めてしまう危険性について、です。
これは冷静に考えれば至極当然のことですが、上手く行っていない当事者になると、冷静に判断できず見事に引っかかってしまうんです笑
では、解決策を求めてしまうことがなぜいけないのか?
それは、
「解決策は最後に生まれるもの」
だからです。
どういうことか例を交えながら説明しましょう。
例:良い回答を得たいなら?
例えばあなたが何かしらの問題を抱えていて、頼りになる先輩に解決策をご教授頂くべく、質問できる状態だったとしましょう。
その時、当然ですが、「良い回答」を得たいですよね。

間違っても悪い回答なんて得たくないはずです。得たかったら変態の可能性がありますね…笑
じゃあ、どうすれば良い回答を得られるでしょうか?
答えは単純明快。
良い質問をすればいいのです。
良い回答を得たかったら、良い質問をする。
当たり前のことです。
ただ、意外にここが認識できていない人が多いんですよ。
これは凄く大切なことなのですが、回答というのは質問に依存するんですよ。
極端に言ってしまえば、あなたが、ビジネスで成果を出すことが聞きたいのに、恋愛の質問をしていたら、求めている回答は返ってきません。
そうではなく、ビジネスのことを聞きたいならビジネスの質問をすべきです。
あなたが、具体的な夫婦仲を良くする方法を知りたいのに、漠然とした質問(例:愛とは何ですか?)をしたら、漠然とした回答(例:愛とは〇〇です)しか返ってきません。
具体的なことを聞きたいなら、現在の状況や、あなたの考えを話すなど、具体的な質問をすべきです。

以上のように、回答は質問に依存します。
だからこそ、当然ですが、
・自分が何で悩んでいるのか
・問題は何なのか
を特定できていないと、
・愛とは何ですか?
・英語力を伸ばすには?
・ビジネスで成功する方法は?
みたいな質問しかできず、解決策に繋がる回答が返ってきません。自分が聞きたいことを言語化できていないと、質問をしたって解決に直結する回答は返ってきません。
問題を履き違えて認識し、それを質問したら、例え、回答者が正しいことを言っていても、問題がズレてるから、その回答で「上手くいく」という結果は生まれないのです。
だから、良い回答を得たいなら、良い質問をしっかり作らなければいけないのです。
解決策を求めてはいけない理由の結論
さて、上記の「良い質問と良い回答」の話を聞いてみて、なんとなーくでも「良い解決策」を得る方法が浮かんできたのではないでしょうか?
そうです。
良い解決策を得るには、良い問題定義をすればOKです。
逆に問題が定義できていないと、そもそも解決策は(ほぼ)見つかりません。
解決とは、「問題」を解くことなので。
問題がないことには解決のしようがありませんよね?というより何を解決すればいいんだ??となるはずです。

そして、例として出した「良い質問と良い回答」と同様に、解決は問題に依存します。
問題が理解できているほど、解決もしやすくなります。
問題が意味不明であるほど、解決もしにくくなります。
学校のテストを思い出せば分かると思いますが、意味不明な問題はマジで解けませんよね?笑
だからこそ、問題を自分でしっかりと認識できることが何より大切なんです。
これが

「解決策を求めるな。解決策は最後に生まれるものだ。」
と言った理由です。
求めるべきものは問題の定義なのです。
なぜ我々は、問題定義をすっ飛ばして、解決しようとするのか?
「問題の定義が大切。明確化しよう」ということは伝わったと思いますが、じゃあ実際にどうやって問題を認識するかを説明する前に、なぜ問題定義を皆しないのか?についてサクッと伝えておきます。(これを知っておくと、自分が誰かにアドバイスする立場になった時、根本原因を伝えてあげることができるからです。)
では、なぜ我々は問題定義をしないことが多いのか?

それは、「問題を解くことにのみ特化した教育を学生時代にされてきたことが原因」だと僕は考察しています。
学校の授業は、問題は事前に用意されていたし、解くことが正義でした。解くことで点数を得られ、点数が高いほど評価される仕組みでした。
だから、答えを導き出すことは得意な人も多いけど、問題を自分で見つけ出し、定義することは訓練がほとんどされていないんです。
僕らの中に問題定義の発想がそもそも薄く、解決ばかりを求めてしまうのは、そのためです。
そのためだけど、立派な解決をするためには問題定義をしないとできないから苦しむわけです。
これが根本原因だと思っています。

なので、僕らがしないといけないことは問題を見つけ、定義すること。
定義さえしてしまえば、それをひたすらググったり、本読んだり、その問題を解く人が得意な人に聞いたりすればいいので、解決もグッと近くなります。
ぜひ、ここに力を入れていきましょう。
問題定義の方法
では、最後に問題定義の方法について書いていきます。
ただ、ここは専門の本がたくさん出ているくらい深い話なので、今回はサラっと概要だけ書いて、あとはオススメの本なり、お金がない人には無料の学び方なりを紹介して、彼ら問題定義のプロに任せたいと思います笑
餅は餅屋なので^^
(ちなみに僕の仕事はネットビジネスとそれらを結びつけることです。ネットビジネスとの繋がりを見つけ、重要性を語り、その道のプロがいるならその人の話を聞いてもらった方が、一人で全部やるより質も高まり、僕も読者も得するので^^)
では、問題のそもそもの意味ですが、これはWikipediaに極めて的確に言語化されていたので、それを引用します。
問題(もんだい、英: problem)とは、(問題解決の分野では)現状と目標との間にある障害(差、ギャップ)のことである。
Wikipediaより
Wikipediaでは、このように問題を説明しています。
図にすると以下のようなイメージですね。
で、これを前提にした上で状況にあわせて簡易版の問題定義と、上位版の問題定義で使い分けていきます。
より効果的な問題定義をしたいなら、上位版といった使い方です。
簡易版の問題定義の方法
問題を見つけるためには、まずは、現状と目標を設定しないといけない。
ということは先程説明したと思います。
だから、簡易版では、まずは現状と理想の目標を設定しましょう。
例えば、
目標:メルマガで月5万円稼ぎたい
現状:メルマガの収入なし
みたいな状況だったとします。
すると、上記の目標と現状のギャップが生まれますよね?
そのギャップこそ問題と定義できるわけです。
じゃあ、そのギャップ=問題が生まれている原因は何なのか?を次に考えます。
例えば、
・メルマガの発行回数が少ない
・メルマガでセールスしていない
・セールスが下手
・メルマガ読者が少ない
etc
などなどの、原因が考えられそうですよね?
だったら、その原因を元から取り除いていけば、ギャップ=問題が解決され、目標に到達できるようになるわけです。
例えば、
〇問題が生じる原因
メルマガの発行回数が少ない
解決策①
何を書けばいいのか分からないなら、ネタを集中的に集めてみる
解決策②
読者にアンケートを取り、どんな情報を求めているか聞いてみる
解決策③
短文でもいいから、有益にまとめて発行できないか検討してみる
〇問題が生じる原因
メルマガでセールスしていない
解決策①
セールスできる商品がないかリストアップしてみる
解決策②
商品がなく、作れないならアフィリエイトを活用する
〇問題が生じる原因
セールスが下手
解決策①
コピーライティングを学んでみる
解決策②
セールスの特訓のために他のブログを用意し、そこで毎日書いてみる
解決策③
誰かにセールスについて習う
〇問題が生じる原因
メルマガ読者が少ない
解決策①
メルマガ読者集客ページにどれだけ人が集まっているか確認する
解決策②
人が集まっていないなら、そこに集めるために広告、ブログ、SNSの強化を検討する
解決策③
メルマガ読者集客ページに人が集まっているのに読者登録されないなら、文章を変えてみる、無料特典の内容を見直すなど修正を加えていく
・・・
などなど、問題を定義すると、少し考えるだけでも上記くらいは一瞬で出てきます笑
もちろん、上記の解決策をもっと深堀してもいいし、定量化してもいいし、そういうことをしていけばいくほど質も上げられます。
ただ、大事なのは、こういったステップを踏まなかったら方向性すら微妙だったものが、こうやってある程度の解決策も見つけられ、自分が行うべきことが見えてくることです。
これが凄く大事だし、これができるのが問題定義のメリットなのです。
なので、ぜひ問題定義をしてみてください。
今までより、ずっとずっと解決策を見つけることが楽になってきますよ!
上位版の問題定義の方法
さて、いよいよ上位版の問題定義化の話をしていきたいのですが、ここで紹介する方法は、「現状ツリー」というものを作る方法になってきます。
現状ツリーとは、「ザ・ゴール」と呼ばれるビジネス書の続編「ザ・ゴール2」で紹介されている問題を具体化させるための技術なのですが、これがまあ、凄いんです!

そもそも「ザ・ゴール」は有名すぎる書籍なので、名前くらいは知っている人も多いと思います。
原著は1984年に発売され全世界で1000万人以上が読んだ本なのに、日本だけ出版が17年間禁止されていた、いわくつきの本ですね笑
その理由は、当時、
「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」
と、著者のエリヤフ・ゴールドラット博士が危惧していたからだそうです。
「いやいや、どれだけ自分の本に自信があるんだ!」とツッコミたくなりますが、読んで見れば分かります。
もう自分の本に自信があるとかの次元ではなく、事実として「日本に出版してはいけない」と結論付けたのでしょう笑
そんな「ザ・ゴール」は、長引く経営の悪化によって、閉鎖直前だった工場を、所長である主人公が四苦八苦しながらも救っていく小説風にしたビジネス書です。
ただ、ザ・ゴールは工場をメインとして話が展開されていくので、応用力がないと自分のビジネスに活かせなかったりします。
ただ、「ザ・ゴール2」では、前作の工場での適用はもちろん、ビジネスでもプライベートでも、あらゆる問題の解決に応用できる「思考プロセス」を学べる内容に発展しています。
で、そこで出てくるのが、先ほどまで話してきた、問題定義に使える「現状ツリー」なんですね。
現状ツリーとは
現状を論理的に分析し、因果関係を基に「コアとなる問題」を導き出していく手法です。
問題って一見、いくつもあるように見えるんですよ。

あれも問題、これも問題、あっちも問題、あ、それも問題かな?
って。
でも、全部を解決していくとなると大変だし、そもそもの話として「それをメインで解決する価値が薄い問題」もあったりします。
だからこそ、優先順位が大切なんですね。
「何の問題を優先して解決していくべきか?」を考えるってことです。
この「重要な問題」を具体的に導き出していくのが現状ツリーです。
「ザ・ゴール2」には、その導き出し方がくまなく、具体的に載っています。

「ザ・ゴール」と「ザ・ゴール2」あわせて読むと、より理解が深まり、あらゆる問題解決に役立つはずなので、ぜひご覧になってみてください。
「ザ・ゴール」と「ザ・ゴール2」は漫画版もあり、こちらでも十分大切な要素を得ることができます。
本を読むのが苦手な方は漫画版から始めてみましょう。

また、本を買うお金がない人は、「現状ツリー」とググって頂ければ、詳しく紹介された記事がいくつも出てきます。
それを見るだけでも基礎は理解できるかなと。
ちなみに、現状ツリーとググると、
・現状問題構造ツリー
・現状構造ツリー
と別名で紹介されていたりしますが、同じものと思って頂いて大丈夫なので、その点理解して調べてみて下さい!
以上、上位版の問題定義についてでした。
最後に
さて、当記事も少し長くなりましたが、いかがだったでしょうか。
「解決策を求めてはいけない」という記事でしたが、問題定義がされていない時点で、解決を求めると、解決のしようがないという話でしたね。
大事なのは問題定義なんです。
解決は問題に依存するから。
だから、本当に解決したいのであれば、解決より問題を定義することに力を入れましょう。
問題を認識し定義すれば、解決を求める時間は減り、かつ、精度の高い解決策が生まれます。
ぜひ、問題認識、問題定義に時間をかけましょう。
では最後に、問題を見つけることの重要性について語られている、以下の3つの名言を載せて、この記事を締めくくりたいと思います。
もし世界を救うのに1時間しかなかったら、問題定義するのに55分、解決策を見つけるのに5分を費やすだろう。
アインシュタイン
解決策がわからないのではない。問題がわかっていないのだ。
ギルバート・ケイス・チェスタートン
問題を適切に分析すれば、問題は半分解決したようなものだ。
チャールズ・ケタリング
以上、最後までご覧頂き、ありがとうございました。
hiroto