今回の記事のタイトル。少し強烈ですが、、、
「知識に投資しろ」
という、この業界の価値観について、持論を展開してみたいなと思います。
というのも、初心者の方がこれを誤解し、盲目的に信じると「成長への大きな妨げとなる」と思ったので。
なので、少し違うパラダイムで本問題を取り上げてみたいと思います。

あ、ただ、僕は勉強すること自体は凄く大切だと思っているので、その点は誤認のないようにお願いします。
あくまで「勉強人間にはなるな」ってことです。
普通の人は「勉強ばかりしてても成果は出ないよ」ってことです。
平凡な人間は「もっと別のところ」に投資しなければいけません。
それを今回は解説していきます。
もしあなたがネットビジネス初心者だと自覚しているのであれば、これを知ると、
- 自己投資の概念が変わる
- 無駄な行動が減る
- 成長に直結する選択ができる
と言ったメリットがあるので、ぜひご覧になってください。
知識への投資意識はコスパが悪い
知識に投資すること。それは一見美しく、正しいことだと思います。
僕も知識への投資が大好きで、

勉強しないなんて人生損するから嫌だな。勉強しない人生なんて考えられないな…
と考えるタイプなので、上記の主張は凄くよく分かります。
僕は勉強が好きだった。でも結果が出なかった
実際、僕はこの業界を高校2年生の時(2010年)から知っていて、業界の変遷も見てきて、ノウハウもずーーっと勉強してきました。
いろんな教材も買ったし、本も買ったし、セミナーにも出ました。
合計、学びに300万円近く投資してきました。
でも、結果が大きく出始めたのは2011年でも、2012年でも、2015年でもありません。
2019年からだったのです。
9年間、結果が出なかった理由
なぜ2010年から2018年の9年間、結果が出なかったのか?
単純です。

実は僕が実際に行動(実践)したのは2017年〜だったためです。
つまり、2010年から2016年までの7年間は、ずーっと教材を買い、勉強し、知識だけを付けていたのです。
「高校生、大学生の自分では成果が出ると思えなかったから…」という、しょうもない理由で…笑。でも、そんな状態でも一つだけ希望がありました。
それは・・・
「7年も勉強してきたんだからすぐに上手くいくに決まっている!!」という謎の自信があったことです笑

これだけ地道に勉強してきたんだ。知識はあるんだ。実践すればすぐに結果は出るだろう^^
と確信していたわけです。(今考えれば、ただの自己正当化に過ぎませんが…笑)
で、結果としてはどうなったのか?
結果としては、お察しの通りだと思いますが、ダメでして(笑)
すぐに結果が出ないどころか、
学んだことすら上手く活かせませんでした。(スポーツの知識を持っていても体がついてこない、あの感覚と言えば分かりますかねー?)
また、ビジネスについて理解しているつもりだったけど、実際は真逆でした。
つまり、今まで勉強してきた7年間は、ただ時間とお金だけを消費し、ほとんど意味を得られなかった7年間だったのです。

本当、気付くの遅すぎて嫌になってきますね…自分にムカつきます…泣
ただ、一つだけ。
一つだけ実践してみて、苦い体験をしたけれども、分かったことがありました。
それは「ただ学んでいただけの時期」と「学びと実践を繰り返した時期」を比較したら、開いた口が塞がらないほど、後者の方が成長を実感できている、ということです。
知識を付けるだけでは、人は成長しない
基本的に知識を持っている「だけ」では、人は成長しないし、そこに意味はありません。
- 自転車に乗らずに、知識だけ付けても乗れない
- 実際の英語を聞かずに、リスニングノウハウを学ぶだけでは点数は上がらない
- プレゼンの練習をせず、プレゼン上達の知識だけ持っていても人は感動させられない
・・・などなど。知識だけを求めても、上記のような結果に繋がってしまうのです。
当然、ネットビジネスも同様。
知識だけではスキルは磨かれず、実際書いて、ツイートして、動画撮って、誰かをサポートして、躓いたらまた勉強して・・・と、自分が「高めたい能力」があったら実践することで、それは高まっていくのです。
知識だけではダメなのです。
学問の探究には終わりがない
また、もう一つ知っておいてほしいのですが、基本的に、我々が行っているような勉強には終わりがありません。
普通は学びだしたらキリがないし、「全てを分かるようにする」ということは人間では不可能だから、分かったつもりになっていても、どこかにロジックの飛躍があるはずです。
それに勉強は実践より、ずっと楽だし楽しいものです。専門家が見つけた情報を理解していくだけでよくて、しかも分からなかったことが分かるようになる、あの感覚はたまらない快感がありますからね笑
だからこそ、知識を追い求めすぎると、いつまで経っても自分のビジネスが進まなくなってしまうんです。
ただ、

確かに勉強には終わりがないのは分かったけど、ある程度知識がついたら、すぐに実践できると思うけどなー
と、もしかしたらあなたは感じるかもしれません。
が、学ぶことの楽しさを知ると抜け出せなくなるので…(実体験)、「知識に投資する」意識のままでは危ないですよ。この沼にハマったら数年は脱出できない覚悟が必要なくらい、人が持つ知的好奇心は恐ろしいのです。
成果を出すことを求めるなら、「知識に投資する」意識は不十分な考え方なのです。
成長に差を生み出す、知っておくべき要素
ここまで「知識への投資意識は危険だ」という話をしてきましたが、では、
一体何をすれば我々は成長することができるのか?何が成長の鍵になっているのか?
それは、
「知識の習得と実践を繰り返すこと」ということに僕は気づきました。
「知識の習得+行動」が成長の鍵を握る
これは考えてみれば、分かると思いますが、人は、
知識→行動→(学びを得る)→
知識→行動→(学びを得る)→
知識→行動→(学びを得る)→
・・・
といったように、知識を付け、知識を基に行動し学びを得て、新たな知識をつけ…と、これらを繰り返すことで成長していく生き物ですよね。
別の言葉で言えば、
- インプットとアウトプットを繰り返す
- PDCAサイクルを回す
と、これらは呼ばれたりするし、もっと抽象化して、比喩表現するならば、
- 吸気と呼気
- 摂取と排泄
- 商品作成と商品販売
- 妊娠と出産
- 誕生と死亡
などとも表現でき、これがあるから、人も会社も世の中も成長していくわけです。
というのも、自然の摂理として、何かを取り入れたら、それは吐き出さなければいけないからです。
そうしないと詰まるので。
詰まらせないために、入れては出して。入れては出して。を繰り返すことで、新陳代謝が活性化し、良い循環が生まれるんです。
それは、ビジネスも、人間も、自然も、同様。循環を起こす必要があるんです。
入れる→出すがイメージしやすいように…
イメージが難しいかもしれないので、例えると、
・酸素を吸うだけ吸って、二酸化炭素を吐き出さなければ生きられませんよね。
・在庫だけ増えて、販売しないと、売上が立たず、経営が成り立ちませんよね。
・生き物が誕生だけして、死ぬことがなくなると、物理的に地球だけでは生きられなくなりますよね。
同様に、今回のテーマである勉強=インプットだけしていると、どこかで「詰まり」が生じてきます。
じゃあ、アウトプットせず、そのまま詰まらせた状態でいるとどうなるか?
忘れていきます。
人は生きているだけで膨大な情報に囲まれているから、発生した情報を蓄える「短期的な倉庫」に無限に蓄積することは不可能なわけです。
それに情報を処理することにもエネルギーを多大に使うため、不必要な情報はササっと忘れることが生存戦略としては適しているわけです。
だから、忘れていく。大量の情報を入れるほど、短期記憶できる貯蔵庫の詰まりが生じ、その詰まりを解消するため、忘れていく。
こういう流れがあるわけですね。
インプットの詰まりを解消し、着々と情報を保存する方法
とは言え、僕らも知識を付けないわけにはいかないので、ここを何とかする必要がある。
じゃあ、どうやって「何とか」するのか?
それがアウトプットです。
アウトプットによって、一旦外に出すことを試みるのです。
というのも、アウトプットをするには、インプットした情報を整理し、ある程度体系化する必要がまずあって・・・
それをするために、今まで蓄えてきた大量の情報が眠っている長期記憶の中から、体系化するために必要な関連する情報を取り出してくる必要が出てきます。
つまり、一旦情報を蓄えていた新しい情報が入っている短期記憶貯蔵庫(貯蔵できる数が少ない)と、長期記憶貯蔵庫を繋げて、情報の整理を行っていくわけです。
情報の整理が終わったら、まともなアウトプットが可能になっていきます。
このような流れが生まれるわけですね。
で、これが実現するとどうなるかというと、インプットした情報が長期記憶へ移動しやすくなります。

今までだったら長期記憶に行くどころか、すぐに忘れさられた情報A。
でも、それをアウトプットするために整理したことで、長期記憶の扉が接続されている(開いている)から、短期記憶にいる情報Aは「そっちへ行こう!!」と移動していくことになる。
(ちなみに移動はエネルギーがいるからそう簡単にはできない。重要な情報だけを脳は移動させようとする。だから、インプットとアウトプットを繰り返すほど、脳が「何度も繰り返されてるから大事な情報なんだな!!」と認識し、移動しやすくなる。つまり、試行回数を増やすほど移動できる確率が高まるから繰り返した方がいいというのは覚えておきたい。)
こういった記憶の移動の流れがあるわけです。
この工程こそがまさに
「知識習得(インプット)+行動(アウトプット)=成長」
になる理由なんです。インプットとアウトプットを繰り返すことで長期間記憶されるようになり、いつでも引き出しやすくなるから。
なので、もしあなたが知識だけを追い求めてインプットしかしていないなら、「入れて出す」という摂理に反しているので、損していますよ。
僕みたいに勉強だけしてほとんど身に付かなかった7年間と同じになっちゃいますよ。
ぜひ、知識に投資するのではなく、「行動に投資する」という意識を持ってください。
「行動に投資する」という意識を持てば、行動をして分からないところがあったらインプットする。そのインプットは行動を前提にしたインプットだから質が高く、吸収度も高い。という恩恵を受けられるので。
※ちなみに長期記憶に関する余談ですが、ある説によると、長期記憶の容量は無限大なのでは?と言われています。もしそれが本当だったら恐ろしいですね…笑。ただ、長期記憶とは言え、記憶の統廃合や整理は常に行われているので、これも摂理に漏れず新陳代謝されていますね。
「ラーニングピラミッド」をご存知ですか?
また、今回の話に関連することとして「ラーニングピラミッド」と呼ばれる記憶の保持に関するモデルがあり、これを知ると、より行動の重要性を認識できると思うので、最後に簡単に説明しますね。
そもそも、ラーニングピラミッドとは何か?

これはどんな学習方法が、学習内容の保持率を高くするか?を表したモデルのことです。
百聞は一見に如かず。以下の画像を御覧ください。

画像を見ても分かると思いますが、
ただ講義を受けたり、読書をしたりするだけでは、5%-10%しか保持効果がありません。
しかし、学んだことを実践したり、他の人に教えることで、75%-90%の高い保持効果を生み出すことが分かります。

ネットビジネスなんて基本、講義の受講や、読書をして知識を得るのが一般的なので(きっとあなたもそうなのでは?)、もしそれを「学んだだけ」で留めておくと、5%-10%しか記憶に残りません。
対して、「学びを実践すること」は75%の高い効果があります。しかも、今日から、いや。今から実践できることも大きなメリットです。(90%の効果がある「他者に教えること」は、環境がない方は実践できないと思うので、あえて省きます。)
10%と75%もの違いがあったら、長い目で見て、とんでもなく大きな差、埋められない差になりますよ。
10%を選択して、将来の自分を苦しめないためにも、ぜひ75%を選択すべきです。
インプット→アウトプットを実践する恩恵は「記憶の保持率が高い」だけではない
また記憶の保持率の観点から「だけ」見ても、10%と75%の違いがあるわけですが、決定的な差になり得ることがもう一つあります。
それは、「その知識が実践で意識しなくても使えるものになるかどうか」ということです。
言い換えるなら、アウトプットをしたことでその情報を「体が勝手に覚えてる」と言ってもいいでしょう。
僕は文章を書く時、
- このテクニックを使おう
- この技法を使おう
- この心理技術を使おう
と、もはや意識しなくても体が勝手に最適な使い方を選んでくれます。
テクニックを体が覚えているから勝手にテクニックが使えるし、技法を体が覚えているから勝手に技法が使えるし、心理技術を体が覚えているから勝手に心理技術が使えるわけです。

文章書く時も勝手に言葉が降ってくる感覚があります。
このような「体が覚えている状態」はインプットしたことを繰り返し実践すれば、高確率で手に入れることができます。
何度も実践していると、意識的に「これを使おう!」と思わなくても、体が勝手に反応してくれるんです。
ただ、これは勉強しただけではできるようになりません。
勉強し、行動を繰り返した結果、得られる技術なのです。
なので、記憶の保持率を10%から75%にしつつ、「体が勝手に反応してくれる状態」を手に入れるために、何度も何度も何度も書いていますが、ぜひ行動も同時にしてみてください。
「知識への投資」ではなく「行動への投資」というマインドに切り替えましょう。
まとめ
「知識に投資する意識」ではいけない。「行動に投資する意識」を持つべきという話でしたが、いかがだったでしょうか?
「知識を付けることが目的」だと、損しかありません。
「取り入れたものを吐き出す」という基本的な自然の摂理に反することになるし、ラーニングピラミッド的にもアウトプットした方が学習の効果が数字的に高いことも分かるし、「実践することで体で知識を覚える」ことも可能です。
実際、僕も行動を始めたことで、結果を残し、大きく成長したなと実感できてます。

なのでぜひ、「勉強に投資」ではなく、「行動に投資する」という意識を持ってください。
同じく勉強はするんだけど、行動を前提にしているから、こっちのほうが一気に成長できるので。
つまり、
- 分からないところが出てきたら分かるようになるために学びに投資する。
- 疑問を解消するために学びに投資する。
- 行動を促進するためにツールに投資する。
- 行動して壁が出てきたら、乗り越えるために何かに投資する。
この意識を持つんです。
無料に拘って勉強するより、勉強に投資した方が効率が良いのは確かです。でも勉強に投資するより、行動するための手段として勉強に投資した方が持った方がもっともっと効率が良いのも確かです。
なので、ぜひ、あなたも今日から「知識に投資」ではなく、「行動に投資」してみてください。
それだけで、僕の無駄な7年間のような状態を回避できますので^^
hiroto