いきなりですが、僕はルービックキューブを全面揃えることができまして、友達の前でたまたま披露する機会があったのですが、
完成すると同時に、

す、すげえええーーーー!!
と、まるで超人的な技を見たかのような、分かりやすい反応をされたことがあります。
僕はついつい嬉しくなってしまったのですが、でも冷静に考えると、

いや、でもこれ誰でもできるんだよな…小学生低学年でもやり方を知れば全員できちゃうんじゃないかな…
と、現実を知っていながら。完成させることは簡単だと知っていながら。一瞬嬉しくなってしまったので、その時非常に恥ずかしくなった記憶があります。
でもね、ルービックキューブって、本当に誰でもできるんですよ。
パターンがあって、そのパターンを覚えてしまえば、あとは作業ゲー。しかもパターンもそんな数なくて、九九を全部覚える方が難しいんじゃないかってレベルです。
要するに、ただの暗記なのです。ルービックキューブって。(あ、でもパターンを覚えていないのに完成させられる人は、マジで頭良いと思います。)
でも、そんな、ただの作業ゲーであり、暗記ゲーであり、小学生でも全員できるんじゃないか説があるルービックキューブですが、実際にできちゃうと、羨望の眼差しを浴びてしまうわけです。
(ちなみに、これが大人の世界で通用するかはわかりません笑。僕が大学生の時に披露したものなのでw)
なので、今回は本来与えられるべき評価と大きく乖離した「その謎の評価」について、少し考察してみたいと思います。
世の中には謎の評価が大量にあって、それで得している人も同様に大量にいるので、僕らはそれを理解し、活用し、「得する側」に回った方がお得じゃないか?と思うわけです。
ぜひ、今回の話を聞いて、謎の評価を自分が活用できないか?考えて頂く一助になれば幸いです。
謎の評価の正体は、「錯覚資産」と呼ばれる概念のこと
ルービックキューブができるだけで評価されてしまった謎の正体。それは、「錯覚資産」と呼ばれる概念にルービックキューブが該当したためです。
錯覚資産とは、『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』の著者、ふろむださんが提唱した概念のことです。
一言で錯覚資産を表すとしたら、ハロー効果を説明すると分かりやすくて、ハロー効果とは「ある何か」が人より優れていると、「他まで優れているのだろう」と相手が錯覚してしまう現象のこと。そして、その引き金となった「ある何か」が錯覚資産であるということなんです。
今回の場合だったら、
- ルービックキューブを攻略できることが錯覚資産
- 攻略できる=頭が良い、仕事もできそう、優秀そうと無意識で解釈されることがハロー効果
となります。
ただ、これだけだと微妙に腑に落ちないかと思うので、一つ、僕の実体験で錯覚資産を有効に使えた分かりやすいエピソードがあるので、理解を深めて頂くために、それも紹介しますね。
新卒の就職活動で7社から内定を獲得したエピソード
僕は「大企業に入りたい!!」という想いから、大学4年生の時に就活に力を入れていました。
ただ、自分の実力も理解していました。
- コミュ力低い
- 面接時、緊張しがち
- 偏差値40台のFラン大学に在籍中
- 評価される資格、体験、エピソードなし
上記のような状態だったので、普通に就活していたら、優良な大企業に内定なんて相当難しいところからスタートとなります。
実際、特に戦略も立てず、無我夢中で会社説明会に参加し、面接を受けていた序盤は全落ちして泣いたことを今でも覚えています…笑
そりゃあそうです。

だって、企業としては「優秀な人材」が欲しいんですから。大卒の生涯年収は2億円から3億円と言われているので、僕ら就活生を雇うとなると、2億円から3億円の買い物をすることになるわけです。と、すれば、どう考えても僕のような低スペックではなく、高スペックを優先して採用することは当たり前なのです。
なので、全落ちした時は泣きながら、
hiroto
「しょうがないよな……だって俺、誇れることないんだし……」
と、自分が努力をサボってきたことを深く後悔したものです…
で、その後、泣き疲れた僕は、戦略をしっかりと組み立てることに力を入れました。

普通に戦っていたら、高スペックに負ける。高スペックとは違う戦い方をしなければいけないんだ。
と、普通の戦いに負けたからこそ、考え方を変えることができたんです。
じゃあ、一体僕はどんな戦い方に変えたのか?どんな動きをしていったのか?
まずは大企業とか意識せず、「一社」内定を勝ち取ること。
ここに全力を注ぎました。
ひたすらひたすらひたすら、死に物狂いで、一社内定獲得に向けて、面接力を強化し、想定質問を大量に作り上げ、面接に望んだんです。
結果・・・
無事に一社内定獲得しました!
感無量で友達や家族に「俺、受かったよ!!内定もらったよ!!!!」と連絡をしまくったことを鮮明に覚えています笑
そして、ここからが面白い展開なのですが、なんと、一社内定獲得してからは、
- 一社が二社に。
- 二社が三社に。
- ・・・最終的に七社に。
内定数が異常に増えていったのです。
しかも念願だった大企業に受かり、なおかつ、僕の学部からはたぶん初めて?の企業にも内定をもらうことができました。
周りからも祝福され、親も親戚に自慢してまわるほど、僕の中で快挙を達成することができました。めでたしめでたし。

という話なのですが・・・
じゃあ、なぜ、僕は一社内定を獲得した後、面白いように他の企業からも内定を獲得できたのか?
それこそ、
一社内定を獲得したことで、面接官に「この学生は内定をもらっている子なんだ」という今回の本題である、「錯覚資産」を手に入れたからだと思うのです。
新卒就活のコツは内定を”すでに獲得していること”である
要はどういうことかというと、以下のように一社内定をもっていると錯覚資産が生まれ、優秀な学生と判断されて採用されやすくなる、ということです。

この子はすでに内定を持っているんだな。ということは他の会社が2億円から3億円を定年まで働いたら払ってもいいと認めた学生なんだな。

じゃあ内定をもらっていない子より優秀かもしれないな。優秀な子は会社の売上を伸ばしてくれる確率が高い。この学生、欲しいな。
たぶんですが、上記のような考えに”顕在的”ではなかったとしても、潜在的には至っているはずです。
だから、一社内定を獲得してからは早かった、というわけです。
そして、内定を獲得すればするごとに、それを面接時にアピールすればするごとに、面接官に響く力も増大されていったと思います。
つまり、一社の内定獲得という錯覚資産が、二社目の内定を生み出し、二社の内定獲得という錯覚資産が三社目に繋がった……要は錯覚資産がより大きな錯覚資産を生み出し、その大きくなった錯覚資産が、更に大きな錯覚資産を生み出す、というスパイラルになったということです。
これが、僕のようなFラン、コミュ力なし、低スペック人間が、大企業含めて7社から内定を獲得できた、錯覚資産戦略です。
ネットビジネスにも錯覚資産を活かそう
僕は就活時に運良く錯覚資産を活用できましたが、これはネットビジネスにも活かさない手はないと思っています。
ただ、錯覚資産と聞くと、

錯覚させた資産なんて騙しているだけだろう?なんだかなー
と、もしかしたらあなたは思うかもしれません。
でも、この悩みに関しては、著者である、ふろむださんが「そうじゃないんだよ」と分かりやすく解説してくれている記事があります。そもそもの言葉の定義、錯覚資産の例、錯覚資産が本当の資産になる話など、面白い話が見れますので、錯覚資産を使うことに抵抗がある人は、ぜひ以下の記事を御覧ください。

で、本題に戻ってネットビジネスに錯覚資産を活かそうという話をします。
錯覚資産の作り方
自分のビジネスに錯覚資産を応用する方法はシンプルで、
①関連する実績を見せる
②関連しない実績でも見せる
③雰囲気で漂わせる
この3つを僕は意識しています。
①関連する実績を見せる
ここは凄くシンプルで、自分のビジネスと関連する実績を提示していけばOKです。
小さくても当然OKです。(僕の内定一社という小さな錯覚資産が、二社目を呼んで少し大きな錯覚資産になり、二社目が三社目を読んでまた大きくなり、最後は7社内定という、多くの人から凄いと言ってもらえる資産になったように。)
直接的な錯覚資産の例は以下の通りです。
- 結婚生活30年目突入
- 結婚記念日は毎年旅行に出かける
- 息子が親孝行として高級焼肉をご馳走してくれた
- 体重70キロから50キロへ
- サポートした人が30キロダイエットに成功
- ◯◯資格保有
以上のような錯覚資産があったら、それは提示すべきです。そして、何度も言いますが、大した実績ではなくてもOKです。最初は小さくても、錯覚資産は増やせるし、膨らませていくこともできるので。
②関連しない実績でも見せる
直接自分のビジネスに関係しない実績でも、錯覚資産になり得ます。
例えば、
- 高学歴が教える英語
- PC教室で指導力を評価された私が教える英語
- 物理学専攻の私がロジカルに教える英語
- 30キロダイエット成功、コミュ障克服を達成した、「できない」から「できる」に変えるスペシャリストの私が教える英語
- ゲーム歴20年の僕が、恋愛をゲーム化したら上手くいった話
- 漫画読破数1万冊。恋愛の悩みは全て漫画で解決できる
- 釣り好き歴5年。魚が釣れれば異性も釣れる
こんな感じで、本来は関係しない実績を繋げることができます。もちろん、上記のように繋げなくても、プロフィールや趣味の欄で、
- ゲーム歴20年
- 漫画読破1万冊
- PC教室で200人を指導
などを書けば、勝手に読者の中で僕らの印象が形成されます。ゲーム歴20年の時点で一つのことに取り組み続けていて探求心がある人だと無意識で思うし、PC教室で200人を指導したと分かれば、無意識で「分かりやすく教えてくれそう」と思うものです。
だから、直接ビジネスと関係ないからといって、面白い実績を隠すのは勿体ないので、上手く利用できないか考えてみると良いですよ。
③雰囲気で漂わせる
最後が雰囲気で漂わせ、目に見えない錯覚資産を作りあげるということです。
(錯覚資産の著者の本を読んでいないので、本で既に書かれていたらあれなのですが…)僕は雰囲気でも錯覚資産は生み出せると思っています。
例えば、
- やたら声に説得力がある人
- やたら品の良い文章を書く人
- やたら誠実そうな印象を受ける情報発信
など、上記を感じることって、ありません?笑
別に、声の低さ、太さとかって今まで書いてきた他の錯覚資産と比較して、地味というか、目に見えるものではないです。が、落ち着いた声でゆっくり話す人って、僕は自信ありそうだな、優秀そうだなと思うわけです。
すると、不思議なことにコンテンツの内容が普通でも、そのコンテンツを信用することがあるし、次のコンテンツも期待できてしまいます。

声の錯覚資産と言えそうですね。
また、品の良い文章も、たまに見かけません?
なぜだか分からないけど、「この人、育ちが良さそう」と感じる文章。
あとは、誠実そうな印象を受ける情報発信もあります。彼らの情報を見ていると、誠実だし、きっと商品も良いのだろうと、無意識で感じてしまうことが僕はあります。
なので、自分が読者に感じさせたい雰囲気を漂わせることを意識するのも大切だと思います。
僕らにできることとしたら、
- 誤字脱字を減らす
- 読者の理解度に合わせて話を展開する
- 読者が良く理解できる事例を出す
- ゆっくりと落ち着いて話す
- 言葉遣いを心がける
- 人の気持ちを汲み取った発信をする
- 人を傷つけないように工夫する
などなど、色々できると思います。
これは自分のキャラに合わせて適切なものを選択し、誠実さをアピールするなら誠実そうに見えるものを。尖ったキャラなら尖った雰囲気を。情熱あるキャラなら情熱を意識した発信を、心がけていけばOKです。
自分の言葉、行動の節々から、人は「こういう人なんだな」と無意識で印象を決めるので、そこから少しでもプラスの印象を持ってもらうんです。

そうすれば、キャラが錯覚資産として働き、ハロー効果によって、「わたくし自体」を良いものとして見てくれます。
この「雰囲気で良いものとして漂わせる」ことも大事だと思うので、ぜひ実践してみてください!
まとめ
錯覚資産の話は以上となります。
僕はこの錯覚資産の効果を身をもって体験しているので、ぜひあなたにも利用して頂きたいと思い、今回紹介してみました。
そして、これも面白いことなのですが、概念を作ったふろむださんも仰っているように、錯覚資産を上手く利用できれば、錯覚資産は本当の資産に変化し、より強い効果を発揮してくれるそうです。

詳しくは、紹介したふろむださんの記事を読んで頂きたいですが、僕の例だと、僕は場違いな大企業に入社し、最初は周りについていくのが大変でしたが、レベルの高いところにいると、能力も一気に高まったことを実感しています。
錯覚資産によって高いステージが与えられる
↓
高いステージで頑張ると高い能力が身に付く
↓
より高い錯覚資産を手に入れられる
↓
錯覚資産によってより高いステージが与えられる・・・
という好循環が生まれるのです。
ぜひ、錯覚資産を利用し、本当の資産を一緒に手に入れていきましょう!
hiroto